僻地医療に貢献するためにToy-Factory Internationalが開発した
医療回診車「DrCarトヨタ ハイエースベース」は、
現在、世界中の途上国から強い要望が寄せられています。
その様な中、2018年9月11日トイファクトリーインターナショナルの製造した
医療回診車「Dr Car」がネパールに到着したことをお知らせします。
今回、医療回診車「Dr.Car」を贈呈した医療機関は、首都カトマンズから南東に300キロ
シラハ群にあるプルクマリ・マハト記念病院 (PKMMH) です。
この病院は無医村のシラハで生まれ育ち、その村で十分な医療を受けることが出来なかった
母親の死をきっかけに、創業者のマハト氏により建設された病院でした。
現在PKMMHは貧しい人々には無償で医療を提供している病院ですが、
それでも地域医療は充分とは言えず、特に中心地から離れた僻地「へきち」での
医療不足をさらに補う為にも移動式医療回診車「Dr Car」の必要性を感じた、
UWC ISAK JAPANの生徒とトイファクトリーインタナショナルは、
こうした背景を踏まえPKMMHを支援対象に選定しました。
その間、現地の日本政府大使館と幾度も相談し、
企業とインターナショナルスクール生徒とのコラボレーションプロジェクト
として進めて参りました。
納車式典は、プルクマリ・マハト記念病院の創設者マハト氏が近代的な設備を導入して
カトマンズに新しく建設を行ったメディシティで行われました。
式典には日本大使館、西郷大使、病院関係者の医師・看護士、
さらには多くのマスメディアが集まる中、期待を一身に受け、
医療回診車の発表が行われました。
僻地での医療不足を不便に感じていた地域住民の皆さんや多くの患者さんからは、
これからのDr Carの活躍に期待して賞賛の声もあがりました。
現地の皆さんの喜びこそ、我々ネパールプロジェクトチーム、
UWC ISAK JAPANとトイファクトリーインターナショナルが待ち焦がれていた瞬間です。
トイファクトリーインターナショナルは今後とも世界中へのDr Carの普及に努め、
僻地医療の向上に寄与し続けていくことが我々の使命であると改めて認識しました。
最後に、本プロジェクトに当初から参画し、医療回診車導入後の維持管理費面での
経費の工面に奔走して頂いた、プロジェクトネパールの中心メンバーである
「UWC ISAK JAPAN」の生徒の皆さんによる働きかけが草の根的な活動となり、
多くの関係者の心を動かした結果がプロジェクトを成功に導いた事と思っております。
本当にありがとうございました。
今後もトイファクトリーインターナショナルでは日本政府ネパール大使館、
現地医療機関関係者と共にネパールへき地医療のサポートを全面的に行って参ります。
納車式典に参加するトイファクトリー関係者(左側)と西郷正道駐ネパール大使(左から2番目)
式典でのプルクマリマハト氏と西郷正道駐ネパール大使
式典後の車両納車式
納車される車両をご覧になられる西郷大使