H27年6月2日、弊社とケニア赤十字社は、弊社が製造する医療回診車の実証事業で連携する覚書を締結した。覚書調印後は、沖縄県庁を訪ね、浦崎副知事に報告した。浦崎副知事からは「県内製造事業者が、遠くアフリカの地で医療に関する活動を行うことを喜ばしく思う」とのお言葉を頂いた。
医療回診車は、無医村と呼ばれる、医療施設のない地域などの回診のために使用する。医療インフラの脆弱な途上国などで需要が広がっている。車内はクリニックのような仕様となっており、診察ベッドや点滴掛け、薬品収納箱やワクチンや血液サンプルを運搬するための冷蔵庫などが装備され、ソーラーパネルや空気清浄器(いずれもシャープ製)も設置されている。ケニア赤十字社では、日本赤十字社のイニシアティヴのもと、ケニア地域保健強化事業(通称:IHOP、愛ホップ)が進行中であり、TFIから寄贈される車両は当該事業の活動に使用される。
弊社代表の藤井は「IHOPの活動にとても感銘を受けました。無医地区での予防医療の推進で役に立つことができればと思っています。トヨタ自動車やシャープなど大手企業の皆さまのご協力を頂き、このプロジェクトを遂行できることを嬉しく思います」と語り、ケニア赤十字社のサイード会長は「医療サービスが行き届いていない地域は多い。車両で巡回する、このような事業がアフリカ全体に広がれば」と期待を込められている。
この調印式および県庁への表敬訪問の模様は、国内、海外メディアでも取り上げられた。
医療回診車は、来年8月にケニア赤十字社に納車される。
○関連リンク:
ケニア赤十字社(英語)
http://www.kenyaredcross.org/
日本赤十字社
http://www.jrc.or.jp/
IHOP
ケニア地域保健強化事業(IHOP)について
http://www.jrc.or.jp/activity/international/news/120330_000888.html
ケニア赤十字社の活動を紹介する広報誌『Reach Out』
『Reach Out』第55号に、弊社とのMOU締結の模様が紹介された